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ファンタスティック・フォー:銀河の危機 感想

 ゴム人間や人間火炎放射器といった小学生が見たら「ワンピースのパクリじゃん!」と言いそうな主人公たちが活躍する映画第二弾。前作の内容を忘れてても普通に見れてしまう作りなのは実にアメコミ映画(ドクター・ドゥームだけは前作の内容忘れてるとちょっと混乱する)。
 主人公たちが日常的に能力を使ってくれるので戦闘シーン以外でもそこまで退屈しないのがありがたかった。戦闘シーン自体はちょっと少なめだった気がする。バトルではメラメラ人間ヒューマントーチがやたらと活躍してた。ゴムゴムのリーダーとスケスケのヒロインは結婚式を通しての「地球の平和と幸せな人生の両立」ってストーリーを描くのがメインの活躍。岩男は……作品の良心として頑張ってたし大活躍だな、うん。

 この映画を見て個人的に印象に残ったのは「シルバーサーファーってFF(ファンタスティックフォー)のキャラだったのか」って所。シルバーサーファーがアメコミヒーローだって事すら自分は知りませんでした。ならどうしてシルバーサーファーなんて知ってるのか?それは彼が主人公のファミコンゲームが『音楽だけはやたらとよく出来た昔のゲーム』として一部で有名だからです。ペプシマンがサーフボードに乗って戦うファミコン時代のバカゲー、しかしそのBGMは一級品という珍妙さが謎の人気を呼んでいるのです。





それと海外映画特有の謎日本。船に右横書きで『ますよ』。ますよ……。一時期の日本人が中国人が「ないアルよ」とか言ってると思い込んでいたのに近い感性ですね。
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ラストで主人公たちが「お忍びで結婚式を上げるために日本に来る」シーン、日本をド田舎扱いしてるこの時点ですでになんかおかしい。東洋の隠れ里みたいな感覚ですかね。
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その結婚式会場から飛び立つファンタスティックフォーのマシンを見送る日本人達、なんかみんな浴衣来てます。こんなに浴衣率が高い日本人なんていまどき花火会場にもいやせんぜ?結婚式見学者に条件付けられた服装にしたって浴衣はちょっとおかしいです。このどの時代にも存在しなそうな日本人達。アメコミが持ってる日本像はやっぱすげーですね。ヤクザがサムライでニンジャが飛び交う不思議の日本はこういった感性によって支えられているのです。