跡地(暫定)

さてと、どうすっかなこのブログ

あやかしがたり(渡航) 感想

 図書館で見つけたので何となく手にとってみました。図書館は凄いですね。数年ぐらい待てば大体の本が手に入る。ブックオフ以上に作家の敵で僕らの仲間(とも)ですね。
 イラストの絵柄、舞台・キャラクター設定、あらゆる要素が今時のラノベとは違う印象だった。ガガガ文庫が出してなかったら「2、30年前の作品かな?」と思うこと請け合い。だが、それがいい。妖怪が出てきて日本刀で戦うなら舞台は江戸ぐらいの方が雰囲気出ますしね。時代小説とラノベの中間ぐらいの感じ。作者も「時代劇ライトノベル」とジャンル分けしてますし。山田風太郎が生まれてくるのが50年ぐらい遅かったら甲賀忍法帖とかも時代劇ラノベになっていたのかしら。

 あとがきの

そもそも時代劇を書くことにしたのは、ぼくがあまりにもつまらない人生を送ってきたからです。SFや推理モノを書くには知識が足りず。学園モノを書くには友達が足りず、ラブコメを書くには圧倒的に経験が足りません。訂正。ラブコメに関して経験がないわけではないです。むしろ、豊富です。苦い経験が。だから、時代劇なのです。

という部分から俺ガイルに繋がる何かを感じたのが印象的でした。フラグ立ってるって奴ですよコレ。