改めて新ハンタのOPを見ると感慨深い

　いつまでも同じ楽曲を使い続けていると一部でよく知られているアニメ版HUNTER×HUNTER（新）。2011年に始まったこのアニメも、いよいよ原作のストックを使い果たしつつあり、もうすぐ終わる可能性が出てきた。歌全体のうちで使う部分を変更したり、映像を変更したり、特別版と称してOPの一部がカットされたりと、何とか視聴者を飽きさせないように１３０話近く１つのOP曲で耐え抜いてきたこの作品もいよいよ終わりが見えてきた。

　そんな１３０話休まず戦い続けたOPソング「departure!」は歌詞の中に、
　
　始まりはいつでも遅くないさ
　何度でも立ち上がれ！
　
　最後まで諦めないさ
　やり続けることに　必ず意味がある

　といったフレーズが含まれているため一部の界隈では「いつまでも連載を再開しない富樫に当てたメッセージソングであり、富樫が受け取るまでこのOPが続く」という推察もされていた。このOPに感化されたのかどうかは知らないが富樫もようやく重い腰をあげた事を思うと、「最後まで諦めない」という歌詞が妙な信憑性を帯びて耳に入ってくる。
　
　今まで散々「今からでもいいからOP変えろ。やり続けることに意味なんてねーよ」と思ってきた自分も、いよいよ別れの時が近づいてくると思うと何か込み上げてくる物がある。ハンター試験編の対象年齢を一桁台にまで落としたとしか思えない映像、歌は２番になっただけだし映像も一部使い回しの最初のOP変更、旅団編で「you can smile」の合いの手と共に微笑むウヴォーギンや、GI編で「孤独でも一人じゃないさ」の歌詞と共に一人座り込んでいるゴレイヌ等、突っ込みどころは沢山あったが実に思い出深い。
　そういった諸々の感情があり、今まではもう見飽きたし聞き飽きたからと飛ばしがちだったOPをちゃんと見てから本編を視聴している。
　
　
　そうそう、知ってる人には今更なんだけど新ハンタのOPって小野正利さんなんだよね。紅白とかレコード大賞とか、最近だとニトロプラスとかで有名なあの人。あのOPのイメージとイマイチ結びつかないから自分もたまに忘れちゃうんだけど。
　

departure!