跡地(暫定)

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魔法科高校の劣等生は厨二の王道

 魔法科高校の劣等生が面白い。普通に面白いのかどうかと聞かれると微妙だが、ヤレヤレ系と言われる作風のテンプレを詰め込めるだけ詰め込んでいるような感じが実に面白い。
 主人公は尋常でないほどに優秀だが、作者が物語に起伏をもたせるために劣等生という事にされている。そしてその優秀さは作中の多くのキャラに隙あらば褒め称えられる。これでもかという程に褒め称えられる愬の様子は、万能感に溺れている時にふと浮かんでくる妄想にソックリだ。実に面白い作品だ。
 ここまで徹底して「子どもじみた万能感」や「大人は俺の優秀さを認めてくれねぇ」という気持ちを詰め込んだ作品はそうそうない。とにかく圧倒的なまでに「実は凄い俺様」な主人公が、その凄さを主人公なりに隠そうとしても「主人公の凄さを陰ながら見抜いてしまう仲間達」に事ある毎に凄い凄い言われる作品、内向的な子供の妄想そのものである。それが1つの作品の形をとっているのだから、ネットで盛り上がったのも不思議じゃない。
 正直、なめていた。すごい作品だった。とにかく凄い、厨二の王道まっしぐらの作品だ。ただ自分はそんな王道を素直に楽しめるほどに若くないので「何でコイツは事ある毎にヨイショされてんのかねー(笑)」と馬鹿にしながら見ている。それでも普通に楽しめるから凄い。正直、舐めてた。